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デトックス効果が期待できるアーユルヴェーダの食事

2019年10月19日

再現可能性の高い科学的なエビデンスに基づく西洋医学では、食事の内容は栄養素の中身やカロリーなどに着目して、それぞれの疾患時に回復や治療に有益なレシピを見当するのが基本的発想になります。例えば血糖値が高いなら、炭水化物の摂取を減らして、食物繊維をとるように心掛けて不足する熱量は油脂分で補う、といった具合です。これに対してアーユルヴェーダでは日中のなかでも変化するドーシャの、傾向に応じて食事のあり方を考えるといった発想で、メニューや水分の取り方などを考案するアプローチが採用されています。アーユルヴェーダは3000年以上の長きにわたる歴史をもっていますが、西洋医学などとの大きな違いは健康の維持増進や病気の予防に充填がおかれがちなのと対照的です。つまり健康や病気の予防などはもちろんですが、心や魂の在り方までも問題にする倫理の側面も有しています。

このようなアーユルヴェーダと食事のありようを検討するときにかぎになるのは、ラサという考えです。アーユルヴェーダでは食の味覚をラサと呼びます。ラサには甘味・酸味・塩味・苦味・渋味の6つに分類します。ところでアーユルヴェーダでは人間の身体を3つのエネルギーで構成されると考えています。それをドーシャと呼び、ヴァータ(風)・ピッタ(火)・カパ(水)に分類されます。ドーシャは生来的に違いがありますが、朝昼晩の時間帯によっても変動するとされています。朝の時間帯では目ざめてすぐということもあり、身体も緩慢さのあるカパが優位になっています。そのため消化力も緩慢で食欲もあまりないのが通常です。そこで辛味や苦味・渋味などが際立つメニューは避けるべきで、消化管に優しい薄い塩味やほどよい甘味をこころがけるメニューが推奨されます。巷間朝食の重要性が叫ばれていますが、アーユルヴェーダでは無理に食事をしっかり取ることは必要ないと考えられています。

これに対して昼は身体が、ピッタが優勢になっており、身体全体が活動的になっている時間帯です。本来は食欲がもっとも旺盛な時間帯で、毎日のメインは昼食にするべきとアーユルヴェーダでは考えます。辛味・塩味・酸味・甘味など各種の味覚のメニューをバランスよく摂取することでデトックス効果も期待できます。身体の活動がアクティブになっている時間帯こそ、デトックス効果も発揮されるからです。

夕食の時間帯は再びカパのドーシャが優位になるので、アーユルヴェーダでは軽めの食事が推奨されています。